依頼者の方からのご質問の一例を挙げてあります。 これ以外の疑問点がございましたらお気軽にお尋ね下さい。 こんなことを弁護士に相談できるのかなと思うようなことでも、法律で解決できる問題かもしれません。問題が大きくなる前にご相談いただくことで、解決を容易にできる場合があります。心配なことがありましたら、早めにご相談ください。

一般相談

交通事故について

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その他

不貞に関する勤務先の責任

配偶者が会社の従業員と不倫した場合、会社の責任はありませんか。

問題となったケースが少ないですが、問題になった事案では会社の責任を認めない判決が多数です。

1 従業員の行為について雇用主が責任を負う場合
一般に、会社の従業員がその事業の執行について第三者に損害を加えた場合は、会社も損害を賠償する責任を負います(使用者責任(民法715条))。
従業員の加害行為が暴力行為のような事実行為の場合は、使用者の事業の執行行為を契機とし、これと密接な関連を有する行為であるかどうかで、使用者責任が認められるかどうか決まります。

2 裁判例
したがって、会社の業務と無関係に知り合って不貞に及んだようなケースでは、使用者責任を追及する余地はないことになります。
他方で、会社の業務過程で不貞に発展したような場合であれば、事実関係次第では使用者責任を追及する余地も生じ得ます。このような請求がなされた事案は多くは確認できませんが、確認できる裁判例においては、不貞自体は業務と関連がないということで、使用者責任を否定されているケースが多くなっています。
使用者の責任を認めたケースとしては、自衛隊の本部心理担当幹部であった隊員が、カウンセリングの過程でわいせつ行為を行ったことを理由に、以下のとおり判断して国の賠償責任を認めたケースがあります(神戸地方裁判所姫路支部平成26年2月24日判決)。
「被告の被用者であるEが,被告の事業であるL駐屯地におけるカウンセリングに際し,原告の妻であるFに対して,カウンセリング行為であるとして,Eのわいせつ行為を行ったことが認められる。
したがって,被告が,原告がEのわいせつ行為によって被った損害について使用者責任を負うことは明らかであり,Eのわいせつ行為と同人の職務との密接関連性を否認する被告の主張は採用しえない。」